アトリエとりむしさかな日記

北海道江別市にある、秋元さなえの美術アトリエ「とりむしさかな」です。レッスンや作品のことを書いていきます。 ◇江別市大麻東町13-52(大麻銀座商店街内)

(①午前)ホチキスで作ろう

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

先日11月29日は、午前の部の振り替えレッスンを行いました!

前週の施設トラブルによるレッスン中止の際は、生徒さんや保護者のみなさまにご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳ありませんでした。

 

今回は、幼児コース・児童コースそれぞれが、発達段階に合わせたホチキスの活動を行いました。

f:id:torimushisakana:20201210120435j:plain

毎回、豊富な材料を準備することを目指していますが…このホチキスのレッスンでは、午前午後ともにずらりと材料が並びました。。

 

幼児コースでは、ホチキスによる「繋げる」を狙いとしたレッスンに取り組んでもらいました。

f:id:torimushisakana:20201210120726j:plain

テープ状に切っておいた紙を、縦に横に、ホチキスで留めていきます。

年中さんのIくんは、今回がホチキスの初体験でした。

f:id:torimushisakana:20201210120929j:plain

年中さんのKちゃんは、紙同士を折ってホチキスで留めるという、繰り返し活動になっていっている様子…。

力が足りないときは、画板に置いて両手で打つことを促します。

f:id:torimushisakana:20201210121212j:plain

Iくん、最初に紙を平行・垂直に繋げて『鉄砲』を作った後は、少し慣れてきたのか、さらに複雑な作品が生まれてきました。

これは『テントウムシ』なんだそうです。輪になっているところが体で、4本の肢が生えていますね~。

 

さらに見ていくと、Kちゃんは長く繋げて大きな輪を作ったり…

Iくんは紙を放射状に繋げて中心を強い力で留め、先端をハサミで切って…?

f:id:torimushisakana:20201210121445j:plain

 

f:id:torimushisakana:20201210121720j:plain

年中さん Kちゃん

折って留める・長く繋げるという二つの工程が、こんな素敵なティアラに発展!

たびたび自分で頭にはめて、髪型を崩さないようなティアラの形を考えながら作っていたKちゃん。やはり、もうすぐ年長さんだものなぁと感じました。

 

f:id:torimushisakana:20201210122140j:plain

年中さん Iくん

完成したのは、テントウムシとザリガニでした。どちらもIくんが大好きな生き物です。

最初は画板に置いてホチキスを扱っていたIくんでしたが、慣れてくるとホチキスを持って打つこともできるように。

片膝を立てて力を込める姿がなんとも頼もしく見えました!

完成した作品で、残り時間はザリガニ VS テントウムシの戦いが繰り広げられていました^^

 

一方、児童コースは「留める」をねらいとしたレッスンに取り組んでもらいました。

厚ビニールをハサミで切り…

f:id:torimushisakana:20201210122850j:plain

淵をホチキス留めして、袋状になったところに、思いおもいの素材を詰めていきます。

f:id:torimushisakana:20201210122950j:plain

小2 Nちゃんは、形を決める前に、何をどれくらい詰めたいか素材を画板の上に集めていました。

そういった計画性も、児童さんならではでとても興味深く思います。

 

そして、最後に袋状の口をホチキス留めして、完成。

f:id:torimushisakana:20201210123221j:plain

小3 Sくんは、ホチキスで模様まで作ってしまいました。

これは、表面にペンで描くのとはまた違ったニュアンスが出て、とても面白いですね~!

バンバンとスピーディに大量のホチキスを打つのも楽しかったみたいです。

 

さらに見守っていると…

f:id:torimushisakana:20201210123816j:plain

小4 Mちゃんはこんな作品を作りました。
「これ、おもしろいね。なんの形だろう?」

「うーん、分かんない」

「私には魔法のランプみたく見えるな~」

というやりとりの後、煙のようなパーツが増えたので…やはりランプのイメージなのかな?

興味深いのは、ランプ(?)上部の毛糸が入っている部分…毛糸を渦のように巻き、それをホチキス留めしてから、ビニールに詰めています。

こんな美しいホチキスの使い方もあったか~と、感心してしまいました!

 

さらに、「せんせー、棒ちょうだい~」とご希望があり渡してみると…

f:id:torimushisakana:20201210124420j:plain

毛糸を棒に巻き付けて、ホチキスで留める人たち!

f:id:torimushisakana:20201210124602j:plain

講師も予想していない展開で、ちょっとびっくりしてしまいましたが、とっても面白い発想!

はー……ちゃんと固定されるものなんだねぇ。

Sくんは、3色の毛糸をそれぞれ固定し、キュウリ・トマト・ミカンが完成。

Mちゃんは時間切れで持ち帰りになりましたが…どんなものができたのかな~?

 

そして、そんななかで黙々と作るNちゃん。

f:id:torimushisakana:20201210125006j:plain

一つ目の作品は、とってもカラフルなアイスクリームができました。(写真がなくて残念!)

二つ目も、切っておいた材料をさらに細かく自分で切り、なるべくたくさんの素材を詰められるようにと工夫するNちゃん。

そして、こんな作品になりましたよー。

f:id:torimushisakana:20201210125240j:plain

Nちゃん本人は『カメラ』だと教えてくれました。

でも、耳が生えていて、肉球が描かれていて…あ、ネコ型のカメラだね!

中に詰めた素材には、Nちゃんの好きな色や形が凝縮され、世界観がよく表れてるようです。

 

「子どもらしい作品=ダイナミック」という考え方も一般的にはあるのかもしれないですし、私自身も小学生の頃に学校の先生からそういう意図を押し付けられた経験を持っていますが…こういう作品を見ると、小さな小さな形の中にも大きな世界を感じられるよなぁ。そういう良さってあるよなぁと改めて実感しますね。

 

そして…そんな楽しそうな児童コースを見ていた、年中さんKちゃん。

f:id:torimushisakana:20201210130345j:plain

f:id:torimushisakana:20201210130407j:plain

なんと見よう見まねで、児童コースの作品づくりに取り組み始めました!

やはり手元はちょっと危なっかしいところもあり、途中から講師が手を添えてお手伝いしています。

 

こんな風に、コース間をまたいで影響を与えあっているんですね~。

無事に作品が完成したKちゃん、満足そうに持ち帰っています^^

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
====================

2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

12月のレッスンカレンダー

(※12/21~1/9 こどものアトリエは冬休みとなります)

12/13

  • 幼児コース アドベントカレンダーを作ろう(ハサミの活動)
  • 児童コース(①午前)アドベントカレンダーを作ろう(カッターの活動/予定)
  • 児童コース(②午後)木片ツリーを作ろう(ボンドによる接着)/リースを作ろう

 12/20

  • 幼児コース クリスマスの絵(絵具の活動/予定)
  • 児童コース(①午前) 木片の活動続き(ボンドによる接着) 
  • 児童コース(②午後) アドベントカレンダーを作ろう(カッターの活動)

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

f:id:torimushisakana:20200425191820j:plain