アトリエとりむしさかな日記

北海道江別市にある、秋元さなえの美術アトリエ「とりむしさかな」です。レッスンや作品のことを書いていきます。 ◇江別市大麻東町13-52(大麻銀座商店街内)

「サイアノタイプ」のエッセイ(3)

初めてテンポラリースペースを訪れたのは、2010年でした。

「触れるー空・地・指」

秋元さなえ、太田理美、森本めぐみ 三人展

2010年3月23日-4月4日

(写真はテンポラリーフォトより)

 

この展覧会の直前に、紀伊国屋書店のギャラリーで、同じメンバーが教育大岩見沢校の同級生として「3年生の3人展」というグループ展を開催していました。

それを観に来たテンポラリースペース画廊主の中森敏夫さんが

「企画展にしてあげるから、ここでちゃんとやれ!」と

森本さん経由で、太田さんと私をテンポラリーに呼び出したことが、最初の出会いです。

 

目深にハットを被り、背広とバーバリーのコートを着こなす中森さんは、第一印象ではとても怖い人で、薄暗い談話室で向かい合い、何か作品について叱られるのではないかと、とても緊張したことを覚えています。

 

湧水からコーヒーを淹れてくれ、

「『3年生の3人展』なんてつまらないテーマではく、岩見沢で暮らす3人としての作品が見たい」

という趣旨を話してくれて、やっと膝を掴む指の力が緩んだのでした。

 

そして改めてギャラリーを見せてもらい、

古民家を改装した独特な構造に、とても心が惹かれました。

自然光がたくさん入る玄関と窓、梯子と階段で行き来できる動線、大きな気持ちの良い吹き抜け、剥き出しの柱や梁。

思わず伸びをして、そのスケール感を身体で確かめようとする自分がいました。

手を指を伸ばし、歩き回って、

ああ良い場所だな、ここで作品を出したいな

そんな風に思ったのでした。

 

今思えば、中森さんからの誘いは、とても優しくて、贅沢な申し出だったのだなぁと分かります。

 

中森さん視点での、当時のブログも残っていました。

「テンポラリーフォト」

https://temphoto.exblog.jp/10313453/

 

「テンポラリー通信」

https://kakiten.exblog.jp/13087743/

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)