アトリエとりむしさかな日記

北海道江別市にある、秋元さなえの美術アトリエ「とりむしさかな」です。レッスンや作品のことを書いていきます。 ◇江別市大麻東町13-52(大麻銀座商店街内)

石こうで遊ぼう!

こんにちは。アトリエとしむしさかなです。

先日8月30日は、前回作った粘土作品から発展させ、石膏を使った活動を行いました!

今回は1名がお休みし、4名でのレッスンでした。

 

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ウォーミングアップの時間には、材料準備を手伝ってもらいました~。

色とりどりのガラスタイルを、同系色ごとにお皿に分けてもらいます。

ちょっと珍しい素材なので、これから何をするか期待している感じ…。

 

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さて、今回は最初に集合写真を撮りました。

これから生徒さんたちと一緒に写っている粘土作品を使って、石膏型を作ります!

慣れない作業に疲れてしまうことも予測し、元気な様子を撮っておきます(笑)

 

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まずは、作品から石膏抜きしたい部分を選んでもらい、作品の回りに粘土で土手を作ります。この土手の中に、石膏を流し入れていきます。

土手から石膏がもれないように板と密着させるのは、ちょっと難しかったよう。この作業は直接のねらいではないので、積極的に講師がお手伝いします。

 

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次に、粉状の石膏を液体状にしていきます!

シリコン製の容器に水を入れ、石膏をダマにならないようふるい入れていきます。

見本を見せたあと、児童さんはもちろん自分たちで挑戦。幼児さんのものは、最初は私が作業していたのですが…やってみたいとのことで、そばに付きながら一緒に行います。

そこここから聞こえる「え、まだ石膏入れないといけないの~!?」のお声。。

この水の量で、水面からちょっと石膏が覗くくらい…というと、意外と大量になります。

 

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手前の大きなクワガタを作った、年中さんIくん。

この作品には、液体状の石膏を撒いてから硬化中の石膏を直付けしていき、大きな型を作っていきます。私もあまり経験ないけど…一緒に実験するつもりで頑張ります!

 

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前回うどんを切った、小4のMちゃん。今回はうどんをお皿に盛りつけて、その上に石膏をかけて型取りをしてみることに。こちらもどうなるかは未知の領域です。。

通常の型のようにシンプルな凹と凸にはならないけれど…うーん、なんとかなるでしょう。

 

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液体状の石膏ができたら、土手の中に流し入れ、硬化が始まってから粘土作品をそっと置きます。ちょっとトントンして空気を抜いたら放置して、次の活動に入ってもらいます。

 

私も作業にかかりきりになったので、あまり写真がなくてすみません^^;

Iくんのクワガタは、こんな感じに!おー、とっても頑張りましたね!

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Iくん本人は、泥遊びをしている気分で楽しめたようです。

固まりかけの石膏って、ぷわぷわとしてヨーグルトのような生クリームのような…とても気持ちがいいんですよね。

(しかし、これでは型としては強度が足りないので、後ほど講師が藁を絡ませた石膏を直付けしておきます。これもレッスンの直接のねらいではありません。)

今回は、粘土作品を別の素材に発展させるということと、石膏が粉~液体~固体となる変化を体験し楽しむというのが、共通したねらいとなります。

 

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さて、型作りが完成した人たちは、残った石膏を使ってレリーフ作りに挑戦します。

板にキャンバスの裏地を固定し、硬化途中の石膏を流していきます。

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そして、石膏が完全に硬化してしまう前に、先ほどのガラスタイルを埋め込んでいきます。

 

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小3のSくんは、石膏を盛ってでこぼことした表面を作っています。

年中さんのKちゃんは、中に木片を入れて、その上にまた石膏をかけてお山を作りました。

 

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いっぱいタイルを敷き詰めたいMちゃん、最後の方は「ああ~、石膏が固まってきてタイルが入らない~!」と苦労していたようです。
でも、みなさんしっかり完成させてくれました!

 

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Kちゃんの型とお山。クマちゃんの顔は、細かいところまでしっかり抜けています。

 

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Sくんの型

 

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Sくんのレリーフ

注目したいのは、感覚的にダイナミックに作っているように見えて、実はタイルが取れないように慎重に一つ一つ埋め込まれている点です。実際、ほとんど補修しませんでした。さすが3年生!

 

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Mちゃんの型。うどんはこんなに複雑な型ができました~!

 

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Mちゃんのレリーフ。こちらは額に入れて返却しました。

 

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Iくんの型。クワガタ、無事に抜けました!迫力ありますね~。

型は重すぎて持ち帰れないので、これを後日のレッスンで版画に起こしてみます!

 

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Iくんのレリーフ。こちらも額に入れてみました。

 

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お休みしてしまったNちゃんの粘土も、講師が一部を型にしてみました。

生徒さんの石膏型は、後で講師が錫(すず)による鋳造をしてみようかと計画中です。これはもう仕事ではなく趣味ですね…(笑)

また、まだ返却していないレリーフも、飾れるような仕上げをして返却します。

ある素材から別の素材への発展は、色々な可能性を感じますよね。

またときどきレッスンに取り入れたいと思っています!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)


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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※2名程度募集中

 

9,10月のレッスンカレンダー

 

9/27

  • ①午前 幼児コース:想像して描こう/児童コース:量感を持って描こう(2)
  • ②午後 ちょうになったぞう(2)

10/11

  • 釘打ちで作ろう(予定)

10/18

  • レンガで遊ぼう(予定)

10/25

  • ハロウィンの変装マスク(予定)

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

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