こんにちは。アトリエとりむしさかなです。
先日9月13日は、版画の活動を行いました!
今回用いた技法はモノタイプです。
版に直接画材で描画し、その画を写し取る技法です。本来だと版には金属板などを用いるのでしょうが、アトリエでは簡単にクリアファイルを代用しました。
絵具は、毎回ポスターカラーに洗濯糊を混ぜて使っています。
幼児さんは感触遊びの成果物として、そして児童さんは版の上でのダイレクトな行為を写し取るというねらいを設定しています。
年中さんのKちゃん、Iくん。
Kちゃんは、以前に学習教材でモノタイプを経験したことがあるのだそうです。
幼児さんはあまり考えこまずに、するすると指を動かすことを楽しめるのが良いところ。画材が乾いてしまう前に版を写すことができ、だいたい成功してしまいます。
一回目は手指のリズムを写し取っていますが、二回目以降には、リボンや星や虫など、具体物にも挑戦していることが分かりますね。
さて、児童さんはというと…
みなさん、意外と苦戦しているご様子。。
作例に一原有徳さんの画集を見せたこともあり、「すごいものが作りたい!」という気持ちが大きくなっちゃったかな。
でもその気持ちも、とても大切なんですよね。
考えながらじっくり描くと絵具が乾いてしまうし、絵具が乾かないように自分で糊を入れすぎてしまうと、水分が多く刷ったときに版そのものが潰れてしまう…という、物理的な壁にぶつかる場面が多く見られました。
それでも諦めずに繰り返し挑戦し、だんだんとコツがつかめるようになっていった人も。
練習で、スピーディに仕上げた画。
じょじょに、トライアンドエラーの成果が表れています。
細やかで複雑な模様は画面に奥行き感を生み出し、とてもかっこいい!筆跡が重なり合う部分にそういう効果が生まれるというのも、繰り返しの経験によって気づいていきます。
小4のMちゃんは、定規を使った描画に挑戦。定規をコンパスのように動かし、同心円や三角形を描いていきます。
小3のSくん、版の下地を作るためのローラーで、そのまま描画することを思いついたよう。
グループレッスンだと、こんな風に、思いもよらない発見が同時多発的に生まれてきます。
早めに終わったIくんは、前回作ったクワガタの石膏型を版画に起こしました!
ブルーシートの皺も型取りされてしまっていますが、しっかり足の部分までクワガタの形が出ています。
今考えると、粘土のクワガタの上に絵具を塗って一度版を取っていたら、凹凸の二種類が写せて面白かったかもしれませんね~。今度はやってみようかな。
今回は、イメージ通りに作れず、悔しい思いをした人もいたようです。
素材の物理的な問題って、私もいまだに制作しているとぶつかるものです。けれど様々な実験の過程も楽しんで、素材の特性をつかんで仲良くなれると、しだいに自分でもびっくりするものが作れるようになるはずです。
1時間という限られた時間の中だけど、生徒のみなさん、よく頑張ってくれましたね!
(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。
レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。
時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。
①11:00~12:00
※定員に達しました
②14:00~15:00
※2名程度募集中
9,10月のレッスンカレンダー
9/27
- ①午前 幼児コース:想像して描こう/児童コース:量感を持って描こう(2)
- ②午後 ちょうになったぞう(2)
10/11
- 釘打ちで作ろう(予定)
10/18
- レンガで遊ぼう(予定)
10/25
- ハロウィンの変装マスク(予定)
お問い合わせ
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