アトリエとりむしさかな日記

北海道江別市にある、秋元さなえの美術アトリエ「とりむしさかな」です。レッスンや作品のことを書いていきます。 ◇江別市大麻東町13-52(大麻銀座商店街内)

(日曜①午前)「おこりっぽいやま」から…

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

先日1月24日 午前の部は、描画の活動を行いました!

この日は1名がお休みし、4名でのレッスンでした。

 

ウォーミングアップの時間。

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「今日はこの上に海を作っておいてね~。後で使うからね!」と声をかけておきました。

画材と道具は同じでも、それぞれ全然違った雰囲気に。

うーん、もっと色数たくさん出しても面白かったかもなぁ。

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Kちゃんは手でも描いちゃう!

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それを見ていたMちゃんも「うちも指で絵描いてもいいですかー?」と。

海は完成済みで、別の紙に指先で描いていくみたいです。

 

全員の海が出来たところで、レッスンに入りました。

今回は絵本「おこりっぽいやま」を読んで、そこからイメージをふくらませます。

主人公の山は、眠っている間に自分の上に村や町が勝手に開拓されることに怒って、たびたび噴火しては更地に戻してしまう…というお話。

 

生徒さんたちには「どんな様子の山にしてもいいよ」と伝え…

児童コースさんは、画用紙を破いたりハサミで切って、山の形を作り出します。

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Nちゃんはハサミで切る派。

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Sくんは手で破く派。

 

そして、山の形が現れたら、個々の水彩絵具を使い、思いおもいの山の様子を描いていきます。

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Mちゃんは、絵本にやや寄せたタッチで描いていくようです。
こどものアトリエでは、基本的には下描きをしないのですが、学校での描画活動は「鉛筆下描き→絵具→油性ペンで輪郭描き」という工程を踏むそうで、ちょっと戸惑いや緊張も見られました。

でも、すっごくいい感じですよ!

(ちなみに、この学校での描き方、私も小学校時代に経験済みですね。鉛筆や絵具の淡い感じが好きだったのと、すでにある線をなぞるのが感覚的に苦手だったので、油性ペンでの輪郭描きを嫌だなーと感じてました…^^;)

 

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Nちゃんは、こんもりとした山のふちを、明るい色でなぞっていくところからスタート。

なんだかみんな平和な雰囲気の山になりそうですね~。

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Sくんは、混色でオリジナルの山の色を作り、慎重に塗っていきます。

具体物を描くのにちょっと抵抗感のあるSくん。

山の形作りは紙を破くことでクリアしましたが、ここからの加筆がどうなっていくのかなと興味深く見ていました。

 

下に塗った色が乾いてきたところで、作中に出てくる(または出てこなくてもOK)村や花や鳥など、山の表情をさらに作っていくための描画を促します。

乾くのを待つ、細い筆を使うなど、いつもより考えて選択しなければならない場面が多くなりますが…ここまでレッスンを積み上げてきたみなさんなので、きっと大丈夫でしょう。

 

そして、こんな風な山が生まれてきましたよ…

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小2 Nちゃん

やわらかな形とボリューム感から、穏やかな山を感じさせますが、一方で影のように刷毛で暗く塗られているところがとても印象に残りますねー!

ふちに塗った明るい黄緑色とのコントラストもかっこいいと思います。

山には花が咲き、ちょうちょが飛んでいるのが分かります。

 

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小3 Sくん

今回、Sくんはアトリエでは本当に久ぶりに具体物を描いています。

花の色も、全部混色してありますね。いい色合いだなぁ。

また、Sくん自身もっと細やかに描きたがる様子も見られたので、次の描画では、さらに細い筆など新しい道具も用意してみたいと思います。

後日教えてくれたのですが、上の茶色がかった部分は噴火の痕跡で、この絵は噴火後に山が眠ってしまったシーンなのだそうです。

 

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小4 Mちゃん

Mちゃんは、にじみとグラデーションのテクニックを使って、絵本のタッチに近い山肌を表現しました。これは高度ですね~。

その上にはたくさんの花を加筆していますが、先のにじみの水分が乾いていない部分は、花が一緒ににじんでしまったようで、残念がっていました。

いえいえ、一つの画面の中で描き分けを意識していたというのが、すごいことですよ。

にじんでしまったところは、次回修復などしていきましょう!

ちなみに、紫色の作り方のコツは、Sくんが教えてくれたものです。

 

 

そして、幼児コースさんは大きく肩を動かし、お山を描いてもらいました。

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おお~、さすがKちゃん!思い切りがいいですね!

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太い刷毛も使って、ごしごしと塗っていきます!

 

そして、現れた山はこちら…

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新聞紙にはみ出すほど、大きな大きな山を描いてくれました。
Kちゃんのダイナミックさって、私はいつも羨ましくなってしまいます^^

加筆は、実はKちゃん自身が混色した紫でちょっとしてあるのですが、水分が多くあまりよく見えません。。

そこでKちゃんのモチベーションもがっくり落ちてしまいました。

加筆用の絵具はこちらで用意したら良かったなぁと反省。

 

今回は、幼児さん・児童さんそれぞれの方法で、山の姿を表現していきました。

次回、ウォーミングアップで作った海と、この山を組み合わせて、さらに加筆をしていきます!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

 3/14 ・お家を作ろう③

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

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