こんにちは。アトリエとりむしさかなです。
先日8月2日は、夏休み前の最終レッスンを行いました!
新しい生徒さんが1名仲間入りし、5名での賑やかなアトリエでした。
さて、今回は…ウォーミングアップの時間として、絵具とローラーを使った「背景」作りからスタート。
みんなには、グリーンや自然を意識した背景作りをしてもらっています。
これが一体何の背景になるかと言うと…
前回作った、デカルコマニーのちょうちょたちが舞うための背景です。
年中さんのKちゃんは、ローラーからだんだん手のスタンプに変化!
小4のMちゃんも、「指でやってもいいですか?」と、青色系の下地を塗って、黄色の絵具で指スタンプをしています。
講師の提案したものから、個々がイメージを膨らませて、どんどん自分らしい世界になっていく瞬間です。
どんなものができるのかなあ?
ローラーを充分に楽しんだら、今日は「ちょうになったぞう」を再読。
お話の世界も、イメージに重ねていきます。
そして、ここからは幼児コースさんと、児童コースさんに活動が分かれます。
幼児コースさんは、ちょうちょをグリーンの背景に貼りつけ、クレヨンで加筆を行っていきます。
虫が大好きだという年中さんのIくんは、「ここ(絵の世界)には虫もたくさんいるんだよ!」と教えてくれました。
小さな紙に「これはナナフシ。こっちはメス!この前見たの。」と、様々な昆虫を描いていきます。
(調べてみると、ナナフシってオスは非常に珍しいのだそうですね。やけにオスメスを強調しているなと思ったら…さすがIくん!)
そしてなんと、Iくんのお話の世界では、象だけでなく、昆虫もちょうちょに変身するんだそうです。びっくり~。
ちなみに、象はひときわ大きくて鼻が長いシルエットの絵。虫を普段どれだけ観察しているかが、絵の細やかさの差からも一目瞭然です。
さらに面白いのは、この長い絵の端(写真には写っていません)に、ちょうちょたちを追いかける、虫取り網を持ったIくん自身が描かれているのですよ。虫以外の具体物を描くのは、苦手意識があるIくんでしたが、どうしても描きたかったようです。
さて、こちらは年中さんのKちゃんと、小4のMちゃん。
彼女たちは、デカルコマニーの活動から。他の子たちよりも、やることがたくさんあったけれど、二人ともよく頑張ってくれました!
Kちゃんは、ちょうちょの輪郭を筆でぐるりとなぞることに、楽しみを見出している様子ではあったのですが…
一応、紙をぱたんと閉じて、色混ざりと左右対称の模様作りも実験してもらいました^^;
茶色一色のちょうちょは、幼児さんならではの発想で、なんだか可愛らしい。
そして、ローラーで作った背景にちょうちょを貼って…
象を小さな紙に描いて、お気に入りだというちょうちょに貼って…
こんなに大きな作品が完成しましたよ。
(ちょっと写真に納まらなかったので、2枚に分けました)
背景の色の変化は、緑の原っぱにお日さまが出て、春に変わっていくところだそうです。
花畑の中には、他の生き物が登場。ちょうちょを見ているのだそう。(この生き物が何か訊き返しても、Kちゃんはもう恥ずかしくなって秘密にしていました。)
手形の模様が、ちょうちょのぱたぱたとした動きと連動するようで、とても不思議!
ちょうちょたちも気持ち良さそうな、のびのびとした作品になりましたね。
ところで、児童コースさんは…
Mちゃんは、デカルコマニーの活動から。
「紙はつるつるとザラザラ、どっちの面を使いますか?」「ここのかすれちゃったところは、また絵具付けてもいいですか?」と、最初は慎重なMちゃん。
「アトリエでは自由にやってもいいんだ!」と納得してからは、目の前の制作に没頭していました。
「自由に」と言われて、困ってしまう子と、のびのびできる子がいますが、アトリエの生徒さんたちは後者の子たちが多いようで、とっても頼もしいです。
児童コースさんには、絵本はあくまでイメージを作るためのものだから、お話の通りにならなくてもいいということ。狙いは、ちょうちょと背景の紙を、自分のイメージで一つの作品に組み合わせていくことだという旨を、スタート時に伝えています。
見守っていると…「先生、象描きたーい。紙くださーい!」と、お話の要素も作品に取り入れるようです。
Mちゃんと小2のNちゃんは、カラーペンを使って細密な象を描いています。
「あ、失敗した!もう1枚紙ください!」と、二人ともなかなかこだわって描いている様子。
小3のSくんも、カラーペンでの象の描画に挑戦。
象に1本毛を生やしたあと、さらにモヒカンになってますけど…(笑)
失敗することに苦手意識があるSくんには、使用するペンのにじみやすい特性と対策を言葉で伝えています。
無事、お気に入りの1枚ができたようです。
(写真は保護者の方からお送りいただきました)
そんなSくんは、こんな作品が完成。
ちょうちょは割り箸に固定し、ひらひらと動くように。左端のちょうちょは、両手で操るようになっているんですね!
小さめの背景に、鮮やかなちょうちょがギュッと集い、とても美しいのですが…よーく見るとモヒカンの象が!というところも、Sくんらしさが出ています^^
そして、こちらはMちゃんの作品。紙を縦に組み合わせたんですね。
赤色系の紙と青色系の紙を作っていたので、どうするのかな~?と見ていたら…
イメージは、朝・昼・夜の世界なのだそうです。
朝焼けの中で、燃えるような激しい色彩のちょうちょ、昼の花畑に飛ぶ繊細な色合いのちょうちょ、夜の星空のなかには魔法にかかったあの象が。
何か新しいお話が生まれそうな作品です。
こちらは、Nちゃんの作品です。
Nちゃんは1枚の紙に丹念にローラーで重ね塗りを施していたため、とても繊細なグラデーションの背景が出来上がっています。パステルで描いた「水たまり」は、Nちゃんの世界観が出ているのかな。
Sくんと同様、割り箸を使って、ちょうちょがひらひらと飛ぶように仕上げたNちゃんですが、その割り箸を見ると、一本一本にマスキングテープで模様がついています。
本当は、左端のちょうちょのように、割り箸全体をテープで覆いたかったのだそうですが、今日は時間切れに。
…こんな風に、今回はゴールが個々によって大きく異なる活動になったかなと思います。
一つの絵本からスタートしても、子どもたちの世界を通すと、また違った表現になるのですね。
ところで、生徒さんが「これは持って帰らない~」と言った作品のパーツを、こんな風に集めてみました。
これはこれで、なんだか良いですよね。
しばらく、アトリエの壁面に飾っておこうと思います。
(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。
時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中です。
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②14:00~15:00
※5名程度募集中
8月のレッスンカレンダー
8/23(土ねんどで遊ぼう)※汚れても良い格好でお願いします
8/30(石こうで遊ぼう/予定)
お問い合わせ
メール mochion@gmail.com
Facebookページ @torimushisakana
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