アトリエとりむしさかな日記

北海道江別市にある、秋元さなえの美術アトリエ「とりむしさかな」です。レッスンや作品のことを書いていきます。 ◇江別市大麻東町13-52(大麻銀座商店街内)

(日曜②午後)「おこりっぽいやま」から…②

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

先日2月14日 午後の部も、絵本「おこりっぽいやま」を導入にした作品をさらに発展させていきました。

この日は5名全員が揃ったアトリエでした!

 

こちらはウォーミングアップの時間。

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レッスンで使うパステルを広げておいたら、みなさん興味を持ってくれました!

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色とりどりのパステルは、目移りしてしまうくらい綺麗。

こどものアトリエでは、材料はなるべく豊富に用意するようにしています。

f:id:torimushisakana:20210318222858j:plain固形から直接描いてみたり、色同士を混ぜたり…

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みなさん、ぼかすことに特別な新しさを感じていたみたいです。

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きれいな夕日!夢中で描いて、手も夕日色になってしまいました。

 

新たな素材との出会いを楽しんで、手指も頭も温まってきたかな?

レッスンは、前回の続きとなります。

まずは、ローラーで描いた海に、絵具描画をした山をポップアップのように貼り付けて…

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パステルで加筆をしたり…

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粉状のパステルを定着させて、絵の質感を作ったりします。

 

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Nちゃんは、パステルのふんわりした色合いが気に入って、『カフェもふ』ちゃんをパステルで描き直すことに。

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Tくんは、今回も絵本に忠実に、登場する生き物を増やしていきます。

「ペンでさ、線を描いてからパステルで塗ってもいい?」

もちろん!基本的に児童コースさんの提案は、どんどん受け入れていきます。

 

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『カフェもふ』ちゃんを描き終えたNちゃん、試しにパステルを粉状に削ってみたところ、何かスイッチが入ったみたいです。

 

 いちおう同じ題材の作品ですが、個々がそれぞれのやり方で自由に作っていっています。

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生徒さんたちの内側で、何かが生まれたり広がっていっているよう。

こういう瞬間を見ているのが私は好きです。

 

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Yちゃんは、膝の上に作品を乗せて、傾斜をつけながらパステルの粉を撒いていきます。

「もっと怒ってるようにしたい…」とつぶやきながら、最後には膝立ちになって、山の上からかぶさるように制作していました!すごい!

 

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「あ、いいこと思いついたー!」とKくん。

これはお魚?どんな風に、絵の世界にやってくるんでしょうか?

 

そして…こんな作品が現れてきました!

 

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小1 Nちゃん

前回は山のイメージが広がらず苦戦していたNちゃんですが…

パステルの素材の特色と『カフェもふ』ちゃんの世界観がうまく結びつき、こんなに素敵な作品に発展しました!

そして今回Nちゃんに注目したいのは、パステルを撒いているときは、素材そのものの色混じりを楽しんでいる様子が見られたこと。

『カフェもふ』ちゃんだけに依らない、創作のスイッチが増えていくことは、きっと今後Nちゃんの世界観を広げていくことに繋がっていくと思います。

 

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小1 Tくん

Tくんは、「おこりっぽいやま」の絵本を模写するように作っていっていました。

ユニークな魚や鳥たちのタッチもまるで絵本そのもので、Tくんの観察力と描写力に驚きです。

さらに、ポップアップの仕様を活かして、小山や太陽なども立体的に表現しました。

鳥は、後ろに持ち手がついていて、山の周囲を旋回できるようになっています。

絵本の世界がTくんのイメージを通して、さらにイキイキと表現されているようです!

 

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小2 Kくん

ヒヨコ大好きなKくんは、前回に大きなヒヨコを作っていましたね。

「どんな風に山に乗せよう?」と不安がっていましたが、こんな風になったとは(笑)

奇をてらわないまっすぐな感じがKくんらしくて、私は好きです^^

ヒヨコの後ろには魚がひょっこり覗いていますが…上から覗くと、実は魚たちの広大な世界が広がっています。

こんな風に視点を変える面白さも、Kくんの創意工夫によるものです。

ちなみに、ヒヨコと魚は「仲間だから戦わない」らしいですよ。

 

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小4 Rちゃん

前回、美しい夕日の沈む海と、色とりどりの花や鳥たちが住む山を生み出した、Rちゃん。

今回はパステルを使って、山に住む人々や家などを加筆していきました。

人の要素が加わることで、山がさらににぎやかで平和的な雰囲気に。

海辺には、『もふシリーズ』のキャラクターも登場していますね。これは隣で活動する、妹のNちゃんに影響を受けて作ったのかな~。

 

ところで、山への加筆中に「黒ペン使っていい?」とRちゃんに訊かれた際、「せっかくだからパステルで塗ってみたらどうかな?」と何となしに返答してしまったのですが…

このときの提案は、きっと細やかな線画をペンにして、着色をパステルでしたいということだったのですよね。

この線画大変だっただろうなぁと、反省しています。。

 

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小4 Yちゃん

今回の活動では、比較的平和な山を作る生徒さんたちが多いなか…思いっきり「どっかーん!」な作品を作ってくれたYちゃん。

山には怒りの顔も描かれています(笑)

噴煙には取っ手が付いていて、空高く噴き上がる仕様に。でも、反対方向に「しゅるしゅる~」と引っ込めるときも楽しいんですよ。

海には、彩度の高い赤や緑やオレンジのパステル粉を繰り返し撒いて定着させました。補色の効果が目を惹きつけます。

高度なテクニックを使っている一方で、火口付近にいるペットの『ミント』ちゃんなど、なんとも無防備な部分がまた面白いです^^

 

今回は2連続の描画活動でしたが、午後の部の子たちはイメージを持続させるのが得意な印象でした。

やはりグループレッスンのためか、午前・午後それぞれのカラーも出来てきているようで、毎回興味深く見守っています!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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こどものアトリエ 土・日曜開講中

レッスンは毎週土曜と日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下のとおりです。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

【土曜】

①14:00~15:00

※3名程度募集中

 

【日曜】

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

【土曜】

 3/27 ・「ちょうになったぞう」から…②

【日曜】

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

4月のレッスンカレンダー

【土曜】

 4/10 ・作品ケースを作ろう(予定)

 4/17 ・内容未定

 4/24 ・内容未定

【日曜】

  4/11 ・作品ケースを作ろう(予定)

  4/18 ・内容未定

  4/25 ・内容未定

 

お問い合わ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

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土曜開講のお知らせ/(日曜①午前)「おこりっぽいやま」から…②

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

3月13日より、こどものアトリエの開講日に土曜(14:00-15:00)が加わりました。

4月からの生徒さんは児童コースさん2名で、現在あと3名まで募集中です。

無料体験も行っておりますので、ぜひお問い合わせください。

 

 

さて、先日2月14日 午前の部の活動報告です。

この日は幼児さん2名がお休みし、児童さんのみでじっくりとした時間となりました!

 

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この日も集まるぬいぐるみたち…(笑)

 

今回は、前回作った「おこりっぽいやま」を題材とした、海と山の絵を組み合わせて、さらに発展させていきました。

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まずは、山を海の上にポップアップ状になるように貼って…

そこから、パステルや持参の色鉛筆を使って、加筆をしていきました。

(今回は、生徒さんの興味関心から判断して、絵具での加筆は見送りました~)

 

生徒さんたちに「こんなパステルの使い方もできるよ~」と紹介したところ、みんな気に入って試していました。

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定着材を塗って…

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削った粉状のパステルを撒いていきます…。

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Nちゃんは、さらに上から指でかき混ぜ、質感を変えていきます。

こんな風に、自分たちでどんどん実験していく力のある、午前の部の子たちです。

 

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Mちゃんは、粉状のパステルを岩に見立て、間にパステルの直描きでサンゴを表現。

絵本のイメージから飛び出して、3人ともなんとなく南の海ができてきそうな感じに。

 

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みんなとっても集中しています。

 

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もっと広がっていきそうな雰囲気があったので、裏打ちの紙は2つ切りサイズに変更!

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Sくん、海の中に光る生き物が現れてきました…

深さを出すために、海の形も円状に切るのだそうです。

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Nちゃん、Mちゃんは、別の紙にカクレクマノミやサンゴを描きました。
切り抜いて、どんな風に組み合わせていくのかな?


そして、こんな風に完成しました。

 

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小2 Nちゃん

前回にこんもりとした山が現れてきたNちゃん。

今回は、海にパステルで凹凸のある質感を作りました。指でかき混ぜた感じが、波のようにも見えます!

さらに、色とりどりのサンゴを紙に描いて切り抜き、こちらもポップアップのように貼り付けました。

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遠近感を意識した配置の中に、こっそりとカクレクマノミが隠れていますよ^^

この他に、魚のペープサートのようなものも作って、より立体的に作品を楽しめるようにしてくれました!

 

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小3 Sくん

Sくんは、パステルを粉状のまま定着させる方法に興味を持ち、意欲的に実験をしていました!

海の上に明るい色のパステルを撒いたことで、ローラーで塗った絵具が沈んで見え、海がより深く見えるのが不思議です。

裏打ちの紺色の紙に光る、黄色の粒は、海の中を移動するホタルの軌跡なのだそうです。

具体的な描画としての加筆をしなくても、自分の世界観を充分に表したり、作品そのものの完成度を上げていったSくん。お見事です。

 

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小4 Mちゃん

最初は水彩で描いた花の輪郭取りから始め、手を動かしながらじょじょにイメージが膨らんできたMちゃん。

パステルで描いた繊細なタッチのサンゴ礁と、ポップアップにしたサンゴやカクレクマノミのボリュームの違いがとても面白いです!

Sくんが遠心的に広がりをもって取り組むなら、Mちゃんはどちらかというと求心的に作っていく感じかなと見ていました。

次の描画の機会には、絵具だけを使って描き分ける・描き込むことを狙いに活動してみたいなと考えています。

 

今回は、2回連続の描画の活動でした。

同じイメージを持続させたり、さらに発展させながら作っていけるのは、児童コースさんならではですね~。

次は3~4週連続で、ドールハウス作りにも取り組んでいきます!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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こどものアトリエ 土・日曜開講中

レッスンは毎週土曜と日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下のとおりです。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

【土曜】

①14:00~15:00

※3名程度募集中

 

【日曜】

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

【土曜】

 3/27 ・「ちょうになったぞう」から…②

【日曜】

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

4月のレッスンカレンダー

【土曜】

 4/10 ・作品ケースを作ろう(予定)

 4/17 ・内容未定

 4/24 ・内容未定

【日曜】

  4/11 ・作品ケースを作ろう(予定)

 4/18 ・内容未定

 4/25 ・内容未定

 

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 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

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(日曜②午後)「おこりっぽいやま」から…

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

今日は3月11日ですね。

2011年の3月11日は、大学4年生の春休み中でした。

教員免許を取るために留年することに決め、寮の部屋でぶらぶらしていた時のことでした。

あれから10年、卒業後はずっと教育保育の仕事をしているので、3月11日のその時間はいつも子どもたちと一緒でした。そして今日もです。

今の小学校低学年以下の子どもたちは、東日本大震災を体験としては知らないのですよね。

黙とうするときに「なんで?」と訊かれても、いつまでも答えられるようにいたいなと…そんなことを改めて思いました。

 

さて、先日1月24日 午後の部も、「おこりっぽいやま」を導入とした描画の活動を行いました!

この日は5名全員が揃ったアトリエでした。

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ウォーミングアップでは、ローラーを使って海を作ってもらいました。

みなさん、「あ、ローラーだ~!!!」と意外な好反応で、ちょっとびっくり。

「幼稚園でよく使ったけど、今は版画でしか使わないもん」だそうです。そっかぁ。

 

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「楽しい~」と無邪気な声が上がりますが、やはり児童さんらしいテクニックや工夫が見られますね。

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Rちゃんの紙には、うっとりするような大きな夕日が現れました。

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Nちゃん、今回も『カフェもふ』ちゃんと関連付けていくのかな?

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「ローラー楽しい!もっとやっていい?」というKくんは、海を作った後、自分のスケッチブックにもローラー塗りの実験中。

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毎回やりたいことがたくさんあるTくん。海をすごいスピードで塗った後は、スケッチブックにお絵描きです。

アトリエの壁に貼っている、アーティストの森本めぐみさんの作品を見つけて、「ここはとがってて~♪ とがってて~♪」と歌いながら模写しています。

 

大きな海が出来たら、いよいよレッスンへと入ります。

今回も、絵本「おこりっぽいやま」から、色々な表情の山のイメージを膨らませます。

紙を切ったり破いて、山の形が生まれたら、水彩絵具で描いていきますよ~。

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Nちゃんは、明るい緑と黄緑の色合いを、山の上で混ぜていくように塗り広げていきます。

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Tくんは、かなり絵本に忠実に作っていくようです!燃えるような怒った山の色を、慎重に塗っていきます。

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Rちゃんは、さっきの夕日の海と、山がどんな風に合わさっていくかが楽しみ。

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Yちゃんのこれは…山の噴煙だそうです!ビビッドでかっこいい!

しかし、この山は相当に怒ってる感じがしますね。

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Kくんは、山は絵具チューブのまま1色でささーっと塗り…「山にヒヨコ乗せたい!」とのこと!

こちらもどうなるか、とっても楽しみです。

 

時間とともに、個々の山のイメージが深まっていくのが見て取れます…。

こういう時は、講師は水替え係に徹して見守るのみです。

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そして…現れてきたのは、こんな山たちです。

 

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小1 Tくん

絵本を傍らに置いて、模写するように気に入ったシーンを描いたTくん。

色合いやタッチなど、絵本をとてもよく観察して取り組んでくれました。

メインの怒った山の隣に位置する小山も作りましたよ。

次回は、山の周りにいる動物なども作っていくのだそうです!

 

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小1 Nちゃん

今回の絵本が、大好きな『カフェもふ』ちゃんの世界観とはちょっと遠い感じであったので、頭を悩ませていたNちゃん。

山は山として作り、別の紙に『カフェもふ』ちゃんをペンで描きました。

興味の向かうものと、向かわないものの違いが、はっきりと筆跡に現れる素直なNちゃんです。

レッスン中には「今日は時間が長いよ~。まだ終わらないの~?」と飽きてしまっていましたが…実は次回、Nちゃんのこの作品は素晴らしい発展を見せます。。

 

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小2 Kくん

ヒヨコ大好きなKくんも、Nちゃん同様、山とヒヨコは別のものとして作っています。

「ヒヨコかわいい!でもどうやって山に乗せようかなぁ?」と、帰りがけに相談されました。

「きっと大丈夫だよ。乾いたら、次回まずはヒヨコを切り抜いてみようよ!」と励ましましています。

私も、自分の制作をしていていると、こういう「分からないなりに進んでいく」しかないときってあります。

Kくんにとっても、経験や成長を重ねる機会になるといいなぁ。

こちらも、次回とても面白い作品ができるので、お楽しみに^^

 

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小4 Yちゃん

いつも活動中は穏やかにニコニコと取り組んでくれるYちゃん。

みんなにどんな山にするかを尋ねたとき、「どっかーん!な山にする人~?」と訊いたら、Yちゃん一人が大きく手を挙げていたのが印象に残っています。

噴煙は裏表がしっかり塗られていますよ。

厚く塗り重ねられた山肌や、固めの絵具を打ち付けるように描かれた模様といい、まだ知らないYちゃんの一面を見たようで、わくわくします!

 

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小4 Rちゃん

ウォーミングアップでたっぷりとした夕日を描いたRちゃん。

山には色々な種類の花が咲き、カラフルな鳥も飛んでいるのだそうです。

花は、絵具を固めに使って浮き出しているように見せたり、にじみのテクニックを使ったりと、色の違い以外にも描き分けを意識していることが伝わります。

私も冬を脱出して、こんな暖かそうな世界に行きたいなぁと思ってしまいますね。

 

午後の部も、とってもユニークな山がたくさん現れてきました。

同じ絵本を読んでいても、そこから広がっていくイメージは様々で、とても面白いですよね。

次回は山と海を組み合わせて、さらに加筆をしていきますよ~!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

 3/14 ・お家を作ろう③

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

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(日曜①午前)「おこりっぽいやま」から…

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

先日1月24日 午前の部は、描画の活動を行いました!

この日は1名がお休みし、4名でのレッスンでした。

 

ウォーミングアップの時間。

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「今日はこの上に海を作っておいてね~。後で使うからね!」と声をかけておきました。

画材と道具は同じでも、それぞれ全然違った雰囲気に。

うーん、もっと色数たくさん出しても面白かったかもなぁ。

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Kちゃんは手でも描いちゃう!

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それを見ていたMちゃんも「うちも指で絵描いてもいいですかー?」と。

海は完成済みで、別の紙に指先で描いていくみたいです。

 

全員の海が出来たところで、レッスンに入りました。

今回は絵本「おこりっぽいやま」を読んで、そこからイメージをふくらませます。

主人公の山は、眠っている間に自分の上に村や町が勝手に開拓されることに怒って、たびたび噴火しては更地に戻してしまう…というお話。

 

生徒さんたちには「どんな様子の山にしてもいいよ」と伝え…

児童コースさんは、画用紙を破いたりハサミで切って、山の形を作り出します。

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Nちゃんはハサミで切る派。

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Sくんは手で破く派。

 

そして、山の形が現れたら、個々の水彩絵具を使い、思いおもいの山の様子を描いていきます。

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Mちゃんは、絵本にやや寄せたタッチで描いていくようです。
こどものアトリエでは、基本的には下描きをしないのですが、学校での描画活動は「鉛筆下描き→絵具→油性ペンで輪郭描き」という工程を踏むそうで、ちょっと戸惑いや緊張も見られました。

でも、すっごくいい感じですよ!

(ちなみに、この学校での描き方、私も小学校時代に経験済みですね。鉛筆や絵具の淡い感じが好きだったのと、すでにある線をなぞるのが感覚的に苦手だったので、油性ペンでの輪郭描きを嫌だなーと感じてました…^^;)

 

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Nちゃんは、こんもりとした山のふちを、明るい色でなぞっていくところからスタート。

なんだかみんな平和な雰囲気の山になりそうですね~。

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Sくんは、混色でオリジナルの山の色を作り、慎重に塗っていきます。

具体物を描くのにちょっと抵抗感のあるSくん。

山の形作りは紙を破くことでクリアしましたが、ここからの加筆がどうなっていくのかなと興味深く見ていました。

 

下に塗った色が乾いてきたところで、作中に出てくる(または出てこなくてもOK)村や花や鳥など、山の表情をさらに作っていくための描画を促します。

乾くのを待つ、細い筆を使うなど、いつもより考えて選択しなければならない場面が多くなりますが…ここまでレッスンを積み上げてきたみなさんなので、きっと大丈夫でしょう。

 

そして、こんな風な山が生まれてきましたよ…

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小2 Nちゃん

やわらかな形とボリューム感から、穏やかな山を感じさせますが、一方で影のように刷毛で暗く塗られているところがとても印象に残りますねー!

ふちに塗った明るい黄緑色とのコントラストもかっこいいと思います。

山には花が咲き、ちょうちょが飛んでいるのが分かります。

 

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小3 Sくん

今回、Sくんはアトリエでは本当に久ぶりに具体物を描いています。

花の色も、全部混色してありますね。いい色合いだなぁ。

また、Sくん自身もっと細やかに描きたがる様子も見られたので、次の描画では、さらに細い筆など新しい道具も用意してみたいと思います。

後日教えてくれたのですが、上の茶色がかった部分は噴火の痕跡で、この絵は噴火後に山が眠ってしまったシーンなのだそうです。

 

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小4 Mちゃん

Mちゃんは、にじみとグラデーションのテクニックを使って、絵本のタッチに近い山肌を表現しました。これは高度ですね~。

その上にはたくさんの花を加筆していますが、先のにじみの水分が乾いていない部分は、花が一緒ににじんでしまったようで、残念がっていました。

いえいえ、一つの画面の中で描き分けを意識していたというのが、すごいことですよ。

にじんでしまったところは、次回修復などしていきましょう!

ちなみに、紫色の作り方のコツは、Sくんが教えてくれたものです。

 

 

そして、幼児コースさんは大きく肩を動かし、お山を描いてもらいました。

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おお~、さすがKちゃん!思い切りがいいですね!

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太い刷毛も使って、ごしごしと塗っていきます!

 

そして、現れた山はこちら…

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新聞紙にはみ出すほど、大きな大きな山を描いてくれました。
Kちゃんのダイナミックさって、私はいつも羨ましくなってしまいます^^

加筆は、実はKちゃん自身が混色した紫でちょっとしてあるのですが、水分が多くあまりよく見えません。。

そこでKちゃんのモチベーションもがっくり落ちてしまいました。

加筆用の絵具はこちらで用意したら良かったなぁと反省。

 

今回は、幼児さん・児童さんそれぞれの方法で、山の姿を表現していきました。

次回、ウォーミングアップで作った海と、この山を組み合わせて、さらに加筆をしていきます!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
====================

2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

 3/14 ・お家を作ろう③

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

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(日曜②午後)色カードから作ろう

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

今年度のレッスンも、残すところあと2回となりました。

4月からの36回レッスンは何をしようかなぁと、計画を立てているところです。

やりたいことがたくさんあり、今からとっても楽しみです!

 

さて、先日1月17日 午後の部も、前回の混色体験から発展させた活動を行いました。

この日は1名がお休みし、4名のアトリエでした。

 

たくさんの美しい色カードを作ってくれた生徒さんたち。

同じ大きさのカードを、台紙の上に繋げて貼っていきます。

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ヒヨコ大好きのKくんは…やはり「ヒヨコ作る!」とのこと。楽しみだなぁ。

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台紙に貼れたら、ハサミで切り抜いて…

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カードの端と端が閉じるように組み立てると、立体の形になります!

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Nちゃんは、平面から立体に起こしていくという工程にピンとこない様子。

分からないままでいいから、まずは一つ組み立ててみようと励まします。

 

組み立てていくと、意図せず紙が重なってしまう、凹凸があまり出ないなどの問題が出てきます。

そういったときには講師から必要に応じて、切れ込みを入れる、紙を足すなどのアドバイスを行います。

 

ちなみに、声掛けが過ぎると、生徒さんから「せんせー、今のは押し付けじゃない?」など、鋭い指摘も飛んでくる当アトリエです(笑)

これってすごいことですよね。

生徒さんたちが、主体的に作っていこうという気持ちが強く、アトリエを自由な場だと思ってくれているということだと思います。

 

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Rちゃんは、あえて下部を閉じずに作っていくみたいです。

同系色を組み合わせているのも、まとまりがあって素敵!

 

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Tくん、すごく大きな作品になりそうです!

何より本人がとってもイキイキとした表情で楽しんでいます^^

 

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Nちゃんも、意を決して作り始めました!

「この色可愛い!でもお家みたいにしたいの…」

三角形から組んでいくという制限に、かなり頭を悩ませている様子。。

 

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Kくん、納得する形ができたようです。

目とくちばしは、ペンで加筆していきます。

 

そして…それぞれどんな形になったのでしょうか?

 

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小1 Tくん
「おぉ~、すごいぞ~!」と大興奮のなか作っていたTくん。

まずは同系色の立体を5つほど作り、それぞれを貼り合わせて完成させました!

ぱかぱかと開いたり閉じたりする形が、とってもユニークです。

幾何形体からできる、偶然の形の面白みを味わいながら活動してくれたと思います。

 

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小1 Nちゃん

今回は消化不良ぎみのNちゃん。

写真を撮りそこねてしまったのですが、最後はこの形に、自由に切った画用紙を貼り合わせて、「お家」と「メリーゴーランド」を作っていました。

『カフェもふ』ちゃんが大好きで、その世界観を毎回表現してくれるNちゃん。

作りたいイメージが明確にある分、まだ1年生ということもあり、今回の素材の制限はちょっと苦しかったかな…。

それでも最後までチャレンジを重ねてくれました!

 

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小2 Kくん
前回たくさんの色カードを作っていたKくんですが、それはあくまでも実験結果。

今回は黄色系のカードから厳選し…こんな「ヒヨコ」が完成!

くちばしの角度や、しっぽの形など、譲れない部分があり、約1時間じっくりと取り組んでこの形に。

どんなレッスンを用意しても、必ずヒヨコへと結びつけ、しっかりと理想を形にさせてくるKくん(Nちゃんのカフェもふちゃんもですね)。

「好き」も一つの大きな才能だなぁと、私はいつも感心してしまいます。

 

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小4 Rちゃん

他の子たちがコロンとした形を作るなか、あえて下を閉じずにできたのは…たくさんの帽子でした!

これはすごいアイディアですね~。

しかも、「『うさだま』ちゃんのぬいぐるみに被せる帽子だよ!」とのことで、実用品でした。

どのぬいぐるみに、どの帽子を被せるかももう決まっていて、それぞれのイメージに合わせて帽子にワンポイントを描いているようです。

よくよく見ると、少しずつ形も違いますよ。

 

今回はちょっと噛み応えのある活動でしたが、みなさんよく頑張ってくれたと思います。

偶然に出来てくるものを、面白いと捉えるか、制限だと捉えるかで、個々のモチベーションや活動の流れが大きく変わってくるということ…私もとても勉強になりました。

ちなみに、私も子どものころは「制限」と捉えるタイプでした。

 

説明の際に解体してしまった、過去に作った見本。

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レッスン後に、また組み立ててみました。

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大人になった今は、偶然も楽しめるみたいです。

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

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※定員に達しました

 

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(日曜①午前)しろくまのパンツ/色カードから作ろう

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

先日1月17日 午前の部の活動をご紹介します!

この日は、5名全員が揃ったアトリエでした。

 

幼児コースさんは、混色体験から発展させた描画の活動でした。

絵具描画の活動では、これまではあらかじめ色を用意しておいていましたが…

今回は、絵具とうめばちを用意し、必要に応じて自分で色を作れるようにしてみました。

 

導入に使った絵本は、「しろくまのパンツ」!

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まずはパンツを画用紙に貼りつけます。

幼児さんは、ここでだいたい大笑いしてくれるんですよねー^^

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そして、まずはしろくまくんを、白の絵具で描いていきます。

パンツから足を生やして、胴体を生やして…しろくまくんの身体全体に意識を向けながら塗り広げていきます。

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しろくまくんを乾かしている間に、絵本に出てくる他の生き物も描いてみます!

ここからは、パレットにある色をうめばちに移し、自由に色を作りながら描いてもOK。

年中さんIくんの絵には、パンツを逆さまに穿いてる生き物がいます(笑)

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絵具が乾くのを待って、クレヨンで加筆をしていきました。

 

そして完成したのはこちら。

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年中 Iくん

いつもは虫やザリガニなど、節や構造を意識しながら描くのが得意なIくん。

今回はパンツから出る足や胴体、頭などの量感を表現するように、ぐるぐるゴシゴシとした筆の動きで、大きく塗り広げていきました!

黄緑色のパンツを穿いているのはウサギさんで、黄色のパンツを穿いているのは、なんと新型コロナウィルスだそうです。

混色の際には、筆洗いも丁寧に行ったIくん。よく頑張りました!

 

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年中さん Kちゃん

絵本の読み聞かせのときも、次の展開をたくさんお話してくれたKちゃんは、絵の中でもイメージをふくらませてのびのびと描いてくれました。

「I♡ねずみ」のパンツを穿いたネコさんも、Kちゃんの思う色になるよう繰り返し混色に挑戦した様子がうかがえます。

仲良し二人で、パンツを穿いた新型コロナウィルスを描いたんですね。

しかし、Kちゃんのコロナは「ブタさんの顔をしているんだよ」らしいです!すごいな~。

 

そして、児童コースさんの活動では、前回の混色体験からできた色カードを、立体作品へと発展させていきました!

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三角形の色カードを画用紙に貼りつけて…

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組み立ててみますよ~。

今回はいつもの活動より、ちょっと噛み応えあるかもしれません。

生徒さんたちもとっても真剣な雰囲気です。

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わ~、Nちゃんの色の組み合わせ、すごく美しいですね。

どんな風に完成するか楽しみ!

f:id:torimushisakana:20210304212338j:plain必要に応じて、でカードとカードの間に切れ目も入れながら…だんだん形になってきました…。

 

そして、完成したものは…?

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f:id:torimushisakana:20210304214230j:plain小2 Nちゃん

写真の撮り方があまり良くなくて、ごめんなさい。

これは、八面体の作品になっています!

Nちゃんは、作りたい形から枚数を予測して、かなり計画的に取り組んでいました。

コロンとした形と、淡い色の組み合わせが、宝石のようでとっても美しいんです。

そういった繊細な仕上がりになったのも、色カード同士を隙間なく貼り合わせたり、切り抜きを余白なく行うなど、Nちゃんが一つ一つの工程をとても丁寧に捉えて取り組んでくれた結果だと思います。

 

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小3 Sくん

こちらも作品の写真をしっかり撮りそこねてしまって…。

Sくんは、二つの作品を作ってくれました。

色カードの繋ぎ目に合わせてパタパタと折っていくと、偶然の形が出来上がるという、幾何形体に由来する不思議さに興味を持ってくれたようです。

「せんせー、これどうしたらいいの~?」と何度か困った声を上げていたSくんでしたが、切れ目を入れると可動域が大きく変わることなど、言葉や見本を示し、一緒に問題をクリアしていきながら完成させています。

お家に帰っても、できた作品で遊んでくれたみたい。

気に入ってくれたなら、とっても嬉しいです!

 

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小4 Mちゃん

Mちゃんは「黒を真ん中に貼って、そこから濃い色順に貼っていこう!」とカラーチャートを作るように、色カードを貼り合わせていったのが印象的でした。

ところが立体に組み立てる過程では、凹凸が現れたり、中心だと思っていた部分が端へ移動するなど、Mちゃんの予想していない展開がたくさん起こっていたようです。

しかし、そこは即興的なものも楽しめるMちゃん。

なんとか閉じる形になるよう、工夫して組み上げました!お見事です!

 

今回は、それぞれのコースで、混色体験から別の活動へと展開していきました。

半年くらい継続して活動していると、みんな、作ったり考えたりする力がぐんぐん伸びてきているなぁと感じられますね。

アトリエの生徒さんたちは、講師も羨ましくなってしまうくらい、みずみずしい感性のある子ばかりです。

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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2020年度より、こどものアトリエが日曜開催となりました。

レッスンは毎週日曜(月3回目安)の開催です。

時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

 3/7 ・お家を作ろう②

 3/14 ・お家を作ろう③

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

お問い合わせ

メール mochion@gmail.com

Facebookページ @torimushisakana

 

 会場は江別市大麻座商店街の一角です。

お車でお越しの際は、トライアル駐車場(商店街共同駐車場です。アトリエまで徒歩2分)をご利用ください。

 

こちらのチラシもご覧ください。

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保護者様からのコメント紹介・(日曜②午後)混色体験

こんにちは。アトリエとりむしさかなです。

最近、生徒さんの保護者の皆様から、嬉しいご報告をたくさんいただいています。

ぜひこちらでもご紹介させてください。

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「子どもが、最近は図工がある日はすごく楽しそうに学校に行くんです。自信が付くって大事ですね」

(児童コースの保護者様)

 

「アトリエに通うようになってから、色々考えるアイディアが増えたみたいで、家でもよく作品を作っています。通わせて良かったです」

(児童コースの保護者様)

 

「幼稚園でお父さん・お母さんの似顔絵を描く活動がありました。以前とは描き方が変わったみたいで、お父さんの絵が特に良かったんです。絵を見たお父さんがとても喜んで『この子はアート方面の才能があるかもな~』と言っていました」

(幼児コースの保護者様)

 

「いつもアトリエで色々経験させてもらえてありがたいです。この1年で、本当に色の使い方から、発想から、工夫の仕方まで色々成長できたと感じています」

(幼児コースの保護者様)

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そんなご報告をいただけて、本当に嬉しく思います。

もう、ちょっとじーんとしてしまいますね…。

これからも、豊かな経験がたくさんできるアトリエを作っていきたいと思います!

 

 

さて、先日1日10日 午後の部も、絵具による混色体験を行いました。

5名全員が揃ったアトリエとなりました!

 

午後の部は児童コースさんのみ。

午前に引き続き、三角形のカードを用意し、①水の増減による色の変化 ②2色の混色による色の変化 ③3色以上の混色による色の変化 というねらいを設定し、取り組んでもらいました。

 

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小1のNちゃんは、混色でも『カフェもふ』ちゃんっぽい色合いを作りたいのだそうです。
どんな風になるか、楽しみですね。

 

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絵具の経験はまだ少ない1年生は、筆洗いの練習もここで兼ねます。

筆洗いって大人になってもけっこう面倒なものですが、自分の思ったとおりに色を作るときには、基本的かつ重要な作業でもあります。

小1のTくんもNちゃんも、洗う手間に気持ちが焦ってしまうみたい。

アトリエでも少しずつでも慣れていってもらえるといいなぁ。

 

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小2のKくんは、「ヒヨコの黄色から!」と絵具チューブを選び、水の増減体験。

この後、この黄色系に絵具を様々混ぜて実験してみるんですって。

 

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小4のRちゃんは、水を増やしたところに混色をするなど、最初から自由自在に楽しんでいるご様子。

でも、「この色はどうやって作ったの?」と尋ねられると、しっかりと覚えているようです!

 

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小4のYちゃんも、Rちゃん同様、絵具の経験は学校でたくさん積んでいるはず。

水の増減による色の変化は、感覚でさっと何段階かを作り、複数色の絵具による混色をゆっくり体験してみたいようです。

 

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遠くからでも鮮やかに映えるたくさんの色カード。綺麗ですね~!

 

そして、活動が進んでくると…

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「へぇ~、白を入れるとこうなるんだ!綺麗~!」と驚きのKくんとTくん。

 

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「あぁ~、もうなにがなんだか分かんなくなってきちゃった!」と笑うYちゃん。

混色してできた色同士を、さらに混色。すごく絶妙な色ができています。

 

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パレットもだんだん個々の色合いに…。

意図しなかった色などもできて、悔しそうな声や、楽しそうな声がところどころから上がってきます。。

 

さて、実験結果はこんな感じです。

 

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小1 Nちゃん

当初は『カフェもふ』ちゃんな色合いを作りたかったNちゃんですが、思ってもいなかった色がたくさん生まれてきたようです。

「もっとこんな風にしたいのにな~」とつぶやきながら、絵具の加減を調整するなど、なんとかコントロールしようと頑張っていました。

しかし、これは繰り返しの経験から身に付くものでもあるので、少しずつ積み上げていきましょう!

本人はちょっと悔しそうでしたが、どのカードも良い色だと思います^^

 

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小1 Tくん

Tくんの取り組みはまさに実験という感じで、水の加減を極限まで試したり、12色水彩絵具すべてを混ぜてみたり、混色した色同士を混ぜてみたり…とっても楽しそうな様子でした。

なかでも興味深かったのが、「お母さんが好きな色を全部混ぜてみる!」という実験。

個々の絵具はいずれも鮮やかな色だったのですが、実際に混ぜてみると、緑がかった灰色に。

Tくんは、「全部綺麗な色からできてるのに、おかしいなぁ…」という感想でした。た、確かに…。

つくづく、色って不思議だなぁと思わせてくれますよね。

 

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小2 Kくん

ヒヨコが大好きなKくんは、黄色の絵具を基準に混色をスタート。

黄色に水を混ぜて明るくしていくのと、白を混ぜて明るくしていくのでは、違う色ができることなど、様々なことに気が付いたようです。

さらにそこに黒を足してみたり、さらに緑を足してみたり、また黄色を足して色を戻していったり…。

そんな、色の「行ったり来たり」を繰り返しているのが印象的でした。

 

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小4 Rちゃん

Rちゃんは、比較的少ない枚数ながら、絵具チューブにはないような独自の色を研究していたよう。

段階的にカードを作るのではなく、納得する色ができてから、初めてカードに色を乗せるように作ったのかな。

Rちゃんの慎重な性格も現れていると思います。

どの色もとても鮮やかで美しいですね!

 

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小4 Yちゃん

ぐんぐんと混色を試し、たくさんの色カードを作ったYちゃんです。

Yちゃんの取り組みでは、複数の混色で作られた色同士を混ぜても、無彩色が出来ない…。これが本当に不思議でした。

もともと色に対する勘が鋭いのか、絵具の経験が豊富なのかなぁ?

本人も色との対話が楽しいのか、にこにこしながら取り組んでくれています。

 

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こちらはおまけ。Yちゃんの使っていた新聞紙。

色カードがステンシルのようになって、これもまた美しいです。。

 

午後の部も、みんな体験から個々に気づいたことや実感したことがあったようです。

定期的にこういった混色の体験を繰り返すことで、少しずつ色への感覚や勘が身に付き、自分がイメージする色を自在に作ることができるようになっていくはず。

次回は、午前・午後ともに、この色カードから作品づくりへと発展させます!

 

(アトリエとりむしさかな 秋元さなえ)
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時間帯は以下の2種類です。無料体験は随時受付中(事前予約が必要)です。

①11:00~12:00

※定員に達しました

 

②14:00~15:00

 ※定員に達しました

 

3月のレッスンカレンダー

 3/7 ・お家を作ろう②

 3/14 ・お家を作ろう③

 3/28 ・幼児コース:作品ケースを作ろう/児童コース:お家を作ろう④

 

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